2015年8月26日水曜日

キッズと英語・その2

小学生にとっての英語


小学校に英語授業が導入されましたが、当校に来られているキッズの生徒さん達は、みな一様に「簡単だよ」と平然と応えます。
小学校での英語授業は、導入前の中学1年生レベル前後かと思われますが、誰一人、スタートに躓いた生徒さんはいません。

キッズの生徒さん達はスクールに来られて、講師から「Hello, how are you?」と聞かれて、即座に「I'm happy!」と応えます。
彼らは、「Hello, how are you?」を頭の中で日本語に翻訳し、「うん、いい調子!」をまた英語に翻訳しているわけでは、当然ありません。

「Hello, how are you?」と言われれば、「I'm happy!」、その他の言葉を返すことが「一連の流れ」として身についているのです。 それに続いて講師が「Really? Why happy?」と聞かれても正確に応答する生徒さんはあまりいませんが、その後「Only happy?」や
「Something good?」と聞かれると「うん」と答えます。

私たち大人は、中学校、高校、大学、また社会人になっても英語を学ぶ機会はありました。
また、各マスメディアには英語・英単語があふれています。
しかし、「Hello, how are you?」と「外国人」に聞かれて即座に反応できるでしょうか。

キッズレッスンは、凡そ週一回、50分のレッスンです。
それに比べて私たち大人が「英語」に触れてきた時間の長さはとても長大です。もちろん、それは全く無駄ではありませんが、英語を「使わない」環境で暮らしてきたことは、英語能力に関して非常に大きな障害になっているのです。

当然、小学生のためのレッスンでも英文法的な部分はありますが、私共はあまり重要視していません。「一連の言葉・流れ」として身についていれば、それは即ち「文法」を身につけていることと同義だからです。

ボキャブラリーについても同様です。当校は英会話スクールですので、英単語の反復練習のようなものはありません。しかし、生徒さん達は必要十分なボキャブラリーを持っています。

では、なぜ彼らはそのような英語力を身につけたのでしょうか。

楽しい英会話


答えはとてもシンプルです。

それは「楽しいから」です。

人間の記憶能力は非常に便利に出来ていて、強い感情に関連した記憶、特に楽しかったことに関連する記憶は消えにくくなっています。

私共が「楽しい」レッスンを心がけているのは、それが、意欲につながることを知っているからですが、「楽しさ」は、また、「身につける」ことの後押しにもなっているのです。

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